住宅ローンの金利、適用金利、基準金利、優遇金利とは。

住宅ローンの金利には適用金利、優遇金利、基準金利があります。別にわからなくても担当者が勝手に手続きしてくれるから大丈夫と思っていませんか。しかし、住宅ローンはこれから長く支払っていくものです。この3つの金利を理解して住宅ローンを借りましょう。
住宅ローンの適用金利とは
まずは適用金利を説明します。イオンモールで買い物した際にイオン銀行の表示を見たことがないでしょうか。適用金利は銀行の前の看板やネットでいつも大きく表示されている金利です。変動金利の場合は最初に適用される金利、固定金利10年の場合最初10年の間に適用される金利、これが適金利です。この金利が私たちが一番気にする金利と言えるでしょう。
(イオンの写真)
そして基準金利を説明します。基準金利は看板の下か上に表示されている一番大きな%の数字になります。基準金利は銀行が決める値引きをしていない元の金利のことを言います。この金利は主に日本の国債に連動していると言われています。
優遇金利(当初期間引下幅)とは
▲1.884%や-1.884%のなどと表記されることが多いです。引下幅という文字の通り、基準金利から引き下げられる金利のことを表します。例えば基準金利が2%、引下幅が▲1%の場合
基準金利(2%)-優遇金利(1%)=適用金利(1%)
になります。
変動金利の優遇金利(引下幅)は変わらない
今から家を購入しようとしている中で変動金利で借りたいと考えている方もいると思います。住宅ローンを契約すると契約書の中には最初の適用金利と引下幅の内容が記載されます。適用金利は変動する可能性は大いにありますが、引下幅は変動しません。ですので、先ほど言っていた基準金利が変動しない限り、適用金利は変わりません。最初の契約の時に引下幅が決定されます。
この引下幅が変更される場合は1%で変動金利で借りていたけど、「今金利が低くなっているから他の銀行に借換を検討したい。」と銀行に言った場合です。銀行側は他の銀行に借換をされたくないので、「借換をすると手数料がかかりますので、0.7%でどうでしょうか」と提案してきます。
このような場合のみ0.3%の引き下げ幅を交渉で変更させることができます。しかし、基本的には変更はありません。
変動金利で借りているのに変動しない理由
変動金利で借りたときに更に金利が下がる場合もあるかも。と思っていないでしょうか。しかし、実際は優遇金利が変わっても基準金利が変わらなければ金利は安くなることはありません。逆に基準金利が上下すると金利が上下します。
適用金利の計算方法
基準金利(2%)-優遇金利(1%)=適用金利(1%)
そして、優遇金利(引下幅)は契約すると変わることはありません。
適用金利 2017年に契約した場合
基準金利(2.341%)ー 優遇金利(1.844%)=適用金利(0.497%)
2019年に契約した場合
基準金利(2.341%)ー 優遇金利(1.884%)=適用金利(0.457%)
じぶん銀行金利
契約年月日 | 変動金利 | 当初期間引下幅 | 基準金利 |
2019年9月1日 |
0.457% |
-1.884% |
2.341% |
2017年9月1日 |
0.497% |
-1.844% |
2.341% |
17年に契約した方はずっと基準金利から1.844%、19年に契約した方は基準金利から1.884%引かれる計算になります。ネットで調べて今月金利が下がったと思っても既に契約した方の金利が変わらない理由になります。
毎年2回(4月と10月)に改定されます。直近、基準金利が変わったのは2016年4月1日です。
改定日 | 基準金利 |
2016年4月1日 |
2.341% |
2015年12月1日 |
2.412% |
住宅ローンをいつ契約するべきか
優遇金利(引下幅)がずっと変わらないのであれば一番安いときに契約したいと思うのですが、待てば下がるか上がるかはわかりません。住宅ローンは家を買うタイミングでその時に一番金利が低い金利を選んで契約するのが良い借り方と言えるでしょう。そして、適用金利だけではなく、その銀行の基準金利と優遇金利を見て契約をしましょう。今、変動金利で適用金利が低いのはじぶん銀行とSBIネット銀行です。金利が低いだけではなく、じぶん銀行の場合はがん保険、SBIネット銀行の場合は全疾病保証がついています。
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